白浜町視察!!

白 浜 町

・観光振興について・クエのブランド化とクエ鍋の取り組みについて

応対者
観光課 観光商工係 係 長     山中 孝一 様
白浜観光協会    会 長     沼田 久博 様
          専務・事務局長 太地 悦雄 様

1、観光宣伝の取り組み 2、イベント等の取り組み 3、おもてなし事業
3、海水浴などの動向  4、くえの養殖とくえ鍋
                        などを説明を受ける。          

所 感≫
白浜は、関西圏域・特に大阪市を中心に観光戦略を打っているが、かって新婚旅行のメッカとしてブームを呼んでいた白良浜と温泉の魅力が落ちる中、今では、平成24年8月10日のジャイアントパンダの「優浜」の誕生で新たな観光ブームを起こしているという。
まず、西日本プロモーションへの参加。メディア訪問、パンダ着ぐるみでの街頭PRの実施。また、JATA 旅博覧会でのアジア最大級の観光イベントでPRを行った。
白浜町温泉旅館では、パンダポッキーの販売、わかぱんバッチの着用等による売り込み。
白浜町商工会では、パンダポスターの掲示などの実施による誘客戦略。
このように町内上げて、パンダの誕生による観光戦略を取り組んだという事である。
その効果か、観光客の推移を見ても、平成23年度はマイナスのピークで24年からはプラスに転じている。
各種イベントも様々な取り組みを行い、白良浜を中心に行われている。
中でも、夏休みの中に花火大会が2回開催されるのが大きなイベント。また、メッセージ花火も継続されている。個人の思いを込めた花火の打ち上げは人気だというが経費の面や苦情も多い。
また、熊野水軍埋蔵金探しは個性あるイベントで、浜辺に宝を隠し、それを手で掘りながら宝を見つけるイベントだが、宝に10万円相当を2本、1万円相当が10本のほか他多数の景品があり、このイベントに大いに感銘を受けた。それがな・なんと!計5回の開催を行うとはと更にびっくりしました。

また、夜のイルミネーション「白砂のプロムナード」は、冬場の観光客の引き付けるイベントとして効果的であるという。

おもてなし事業も様々取り組まれているが、各団体が観光協会を中心に一致団結して取り組まれているのが功を奏していると感じた。
入込み客数とし、平成25年度は、宿泊客194万6709人 日帰り客120万1510人
合計314万8219人で11万1061人増(前年対比103,7%)の実績をあげられている。
この数値の把握は、関連団体から正確な数値を出すと共に、白町への車両のカウントも実施しているとういう事。(観測機を設置)
また、関連団体との情報交換は、毎月1回の4者協会長会議の実施と、不定期だが町長を交えた代表者会議で情報の共有化とイベント等の協力体制を強化しているという事である。
唐津においては、
①まずは情報・データーの集積をきちんと行いそこから分析しそして戦略に繋げることが先決。
②各団体が行っている観光イベントの整理と仕掛けの研究。
③周遊性による協力体制の確立
を確立させることが最重要課題。
そのためにも、観光協会を中心とした「(仮称)からつ観光協議会」設立し、各団体の協議の場が必要と感じました。

・くえのブランド化について
近畿大学のくえの養殖が研究が進み、安定した供給ができるようになり、白浜のホテル・旅館で「クエ鍋」による町おこしが行われている。
クエの養殖は、紀州の沖で生まれた稚魚を奄美大島で成育させるという。
本クエ鍋の店もあるが、養殖により、クエは安価で値段が折り合い、今は多くの観光客が舌包みを鳴らしているという。
唐津では薬膳鍋の取り組みを行っているが、白浜の取り組みは全旅館・ホテル上げての取り組みで、いたるところで「クエ鍋料理」の”のぼり旗”が見受けられるのは凄い取り組みでした。
(クエ鍋のイメージ)

唐津でも「くえ=あら鍋」を出したいという事を、観光協会で議論がなされたがその実行がまだできてないとのことです。高級魚「くえ=あら」の需要と供給のバランスが一番の課題で、またお値段も課題であった。
白浜町では大学の研究開発でその課題をクリアーしたことによる取り組みでありました。
今後も、唐津にお泊りのお客さんに、唐津でしかない、唐津でしか味わえない、安全安心のお料理での”おもてなし”を課題に、関係団体にテーマを投げかけて議論していきたいと思いました。